2006年04月28日

バラの名前の物語 5

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第5回 ABRAHAM DARBY(アブラハム・ダービー)

【強さと、優しさと。偉大な先駆者の情熱が宿っています。】

世界遺産としても有名な世界最古の鉄橋、アイアンブリッジ。

ロンドンから西へクルマで走ること3時間。

山あいの渓谷の美しい村に、その姿を川面に映し出しています。

ここは、イギリス産業革命発祥の地としても広く知られています。

その立役者の一人、アブラハム・ダービーは鉄の大量生産を

可能にした技術を使って、この見事な鉄橋をつくりあげました。

彼にちなんで名づけられたこのバラは、まさに鉄のように強健です。

大輪の花を咲かせますが、驚くほどきれいに反復開花します。

濃厚なフルーツの香りに、すがすがしさを感じさせてくれます。

偉大な先駆者の情熱が、今なおこのバラに宿っているのかもしれません。


posted by こぞ at 17:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

バラの名前の物語 4

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第4回 THE GENEROUS GARDENER(ジェネラス・ガーデナー)

【美しい庭を、美しい薔薇を、ひとりでも多くの人に。】

イギリスのガーデンは、そこを訪れる人をすべてやさしく

迎え入れてくれます。

ひとりでも多くの人に美しい庭にふれていただきたいと願う、

ナショナル・ガーデンスキームに共鳴するたくさんの愛好家によって、

イギリスのガーデンは成り立っているといってもいいでしょう。

その広がりを知るには、一冊のイエローブックがあれば充分です。

その圧倒的な数ばかりではなく、

どの庭もお客様を受け入れるための手入れが行き届いていることでも

目を見張るものがあります。

このイングリッシュ・ローズは、そんなナショナル・ガーデン・

スキームの75周年を記念して命名されました。

美しい庭をひとりでも多くの人に開放したい。

その願いは、いま、海を超えて静かに着実に広がりつつあります。
posted by こぞ at 19:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月16日

バラの名前の物語 3

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第3回 GERTRUDE JEKYLL(ガートルード・ジェキル)

【この庭は、あなたの庭へと続いています。】

19世紀後半、史上初めての女性ガーデンデザイナーとして活躍した

ガートルード・ジェキル。

ロンドンからやや南、マンステッドウッドには、彼女が晩年を

すごした家とガーデンが当時のまま残されています。

この家は、彼女が一目置いていた年若い建築家とのコラボレーションから

生まれました。

この二人は、イギリスを代表する数多くの家と庭を作り上げています。

ジェキルの家は、その総仕上げともいえる作品だったのかもしれません。

庭をキャンバスに見立て、植物という絵の具で美しい色彩をちりばた

その手法は、ボーダーガーデンとして、今日までガーデニングの

基礎を成しています。

彼女の名にふさわしいこのバラは強香で、バラエッセンスとしても

使われるほどです。

濃いピンク色のクォーターロゼット咲き、強い香り。

イングリッシュローズの中でも、ひときわ人気があります。
posted by こぞ at 19:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月15日

バラの名前の物語 2

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第2回 MISS ALICE (ミス・アリス)

男爵の姉妹であるミス・アリス・ドゥ・ロスチャイルド。

見渡す限り田園風景の小高い丘の上に佇む19世紀末に建てられた、

ロスチャイルド家のワデスドン・マナーには、ファーディナンド・ドゥ・

ロスチャイルド男爵の手により収集された

フランス18世紀の芸術品の数々が秘蔵されています。

この美しいマナーハウスには、メインガーデンとは別に特別な

ローズガーデンが森の中ほどにひっそりと存在しています。

この素晴らしいバラ園をつくりあげたのは、それは、まさに庭園の中の

宝石箱といわれるほど、見事なバラ園だったそうです。

さしづめこの薔薇は、上品なソフトピンクが美しい一輪の宝もの。

きわめて背丈が低いブッシュ樹形で、花径は9cmほど。

すずらんの香りがほのかに混ざった洗練された芳香は、純粋な

オールドローズの特性を持った魅力的なイングリッシュローズとして

人気があります。
posted by こぞ at 19:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

バラの名前の物語 1

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第1回 BROTHER CADFAEL(ブラザー・カドフィール)

【ミステリアスな魅力が妖しく揺れる、大輪の薔薇。】

夫を亡くした資産家の若く美しい女性が屋敷を修道院に

寄贈することにしました。

その代価は、屋敷の庭に咲く薔薇を一輪、毎年聖ウィニフレッド

の移葬祭の日に彼女に届けること。

しかし、移葬祭が間近に迫った日にその惨劇は起こったのです。

未亡人にバラを届けていた若い修道士が、切り倒された

バラの木の根元で殺害されて発見。

しかも、未亡人も修道院に向かったまま行方不明に・・・・・。

イギリスの美しい田園風景にたたずむシュールズベリー修道院を

中心に事件は展開します。

そんなイギリスの人気推理小説「修道士カドフェル」シリーズの第13巻

「代価はバラ一輪」に ちなんで名づけられたといいます。

イングリッシュローズのなかで、もっとも大きくあでやかな

薔薇といわれています。

その濃厚な香りは、ミステリアスな物語によく似合う。

修道士カドフェルシリーズ「代価はバラ一輪」は、光文社文庫を

はじめいくつか出版されているので、

バラの咲く時期に庭で読んでみるのもいいかもしれませんね。


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posted by こぞ at 17:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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