
第6回 PAT AUSTIN(パット・オースチン)
【イングリッシュローズに、まったく新しい色を刻みました。】
1969年は、イングリッシュ・ローズが産声を上げた記念すべき年です。
以来、デビッド・オースチンは37年にわたって100種類以上もの
品種を作り上げてきました。
そのすべてがもちろん偶然にでき上がったものではありません。
数え切れないほどの失敗と試行錯誤の連続の中で、
あるとき天使がやさしくほほえみかけてくれるのです。
その悲しみと喜びをいちばん身近でともに分かち合ってきたのは、
デビッド・オースチンのよき妻であり最大の理解者である、
パット・オースチンでした。彫刻家でもある彼女の名前を冠したこのバラは、
イングリッシュ・ローズに初めて黄金色をもたらしました。
大輪のディープカップ咲きで香りがよく、花弁のコントラストが見事です。
この独特な色合いをイギリスでは銅色とも表現されています。